2013年2月アーカイブ

はじめに:

 私は経済学者ではありませんが、経営コンサルタントとして日本経済がこれからどうなっていくのか、強い関心があります。企業経営も日本経済のこれからを前提にしなければ、うまくいかないことでしょう。そこで今回は日本の『デフレ』の原因について、私なりの考えを述べたいと思います。少々雑駁な説明になっているところはご容赦下さい。真摯にこれからの日本と日本の会社経営のあり方を考える者の発言と思って下さい。皆様の企業経営に少しでもお役に立てれば、幸いです。

 

―『デフレ』の原因は、本当に日銀の金融政策にあるのか?!―

自民党の安倍首相が政権を奪取すると、いつの間にか『デフレ』が日本経済の不況の最大の原因ということになっており、その『デフレ』が続いているのはインフレを過度におそれて「金融緩和」に及び腰の日銀の金融政策にあった、という考えが急に広がっているよう思います。そこで「アベノミクス」が始まり、今のところ急激な円安が起こって株高になり、その通りのような論調も増えていますが、本当はどうなのか。実際このまま『アベノミクス』によって、日本経済を再生できるのでしょうか。

 私には現在の状況が、単純でわかりやすい悪人探しの話になっており、あまりにも表面的なことに影響されて動いているよう思えて仕方がないのです。日銀の金融緩和期待によって、円安株高に転換するきっかけになったことは間違いないでしょうが、果たしてそれでこのままうまくいくのか。そもそも『デフレ』の原因が日銀の金融政策にあるというのも本当なのか。むしろ日本の不況こそが『デフレ』の原因であり、あくまでデフレは結果であって日本の不況の真の原因ではないだろう、と思えるのが正直なところです。

 最近はいろいろな学者や評論家が『デフレ』について解説しています。ここではあらためて経営コンサルタントの立場から、私なりに日本の『デフレ』の原因を6つあげてみました。今一度整理しながらその内容を考えてみたいと思います。

 

―「供給過多と需要減少」のギャップが一番の原因。ではなぜ、そうなるのか?

<『デフレ』を生み出す6つの要因>

要因①:日本社会の成熟化(供給過剰化の蔓延)

要因②:製品のコモディティ化と同質化競争の激化(コスト競争の激化)

要因③:日本市場の縮小化(需要の確実な減少化現象)

要因④:世界経済の一体化とアジア新興国の勃興

要因⑤:最近の円高による輸入(原材料、資源、製品)価格の低下と製造業の空洞化

要因⑥:海外先進国に比べた日本の金融緩和政策の弱さ(円高誘因要因に)

―日本の個別企業の活動が、『デフレ』を生み出している―

―「価格競争」では、日本企業は衰退するしかない。

人材を宝にした高付加価値企業をめざそう―

 

以前「社長が経営コンサルタントを使うメリットとは」を解説しました。

そこで前回に引き続き、今回も上記メリットをより効果的に引き出すために社長がやるべきことや注意すべきポイントについて、述べたいと思います。

 今回は最終回となりますが、「会社の組織的パワーを発揮する運営の仕組みづくり」についてです。ご参考になれば幸いです。

 

<社長がコンサルタントを使うメリット>

5.会社の総合的な組織パワーを高めるとともに、その運営を仕組化できる。

<注意点:5>

  ・コンサルタントを使うならば、その力を一部に限定せず会社全体の組織パワーを高められるように活用したい。そのためには社内の運営体制も合わせて見直すべきだろう。

  言い換えれば、社内全体の組織運営を見直す絶好のチャンスともいえる。


―外部ブレーンを活用するために、組織的な課題を解決する―

―プロジェクトにかかわる人材配置と体制づくり―

 <経営コンサルタントを活用する体制として>

―他部門連係として―

―現場(実行)部隊での推進として―

―オープンな組織運営を実現し、成功事例を横展開させる―

<物流センター改革の横展開>

<営業改革での成功事例の共有・横展開>

最後に:

 

以前「社長が経営コンサルタントを使うメリットとは」を解説しました。

そこで前回に引き続き、今回も上記メリットをより効果的に引き出すために社長がやるべきことや注意すべきポイントについて、述べたいと思います。

 今回は、「社員の主体性を高め、育成を促進する」ことについてです。私のコンサルタントとしてのこだわりが強く、少々しつこくなったかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。

 

<社長がコンサルタントを使うメリット>

4.社員の主体性を高め、社員の育成を促進できる。

<注意点:4>

  ・個性があり、かつ己を殺せるコンサルタントを使う。一方で社員の主体性を引き  出し、能力育成を図る仕組みや作戦を導入し、そのサポート役としてコンサルタ  ントを活用する。


―コンサルタントは二重人格!?―

失敗事例:営業部長の代わりを熱血コンサルタントに期待するM社長の失敗

―社員の主体性を高め、育成を図るための4つの対策―

以前「社長が経営コンサルタントを使うメリットとは」を解説しました。その際、挙げたメリットは次の通りです。

 

  1.部下とは違う、社長のサポート役や『影武者』として活用できる。

   ⇒・社長に代わって、部下達に社長の考え(思いと真意)を浸透させる

     ことができる。

   ⇒・社長に代わって現場まで入り、社員では不足している専門ノウハウを持ったサポートができる。

   ⇒社長の『影武者』になれる。

   ⇒社長の相談役になれる。

  2.外部の専門的なノウハウを即効的に活用できる。

3.外部の異物を入れることで、刺激を与えて波風を立て、

  社内を活性化できる。

4.社員の主体性を高め、社員の育成を促進できる。

5.会社の総合的な組織パワーを高めるとともに、その運営を仕組化できる。

 

そこで前回に引き続き、今回も上記メリットをより効果的に引き出すために社長がやるべきことや注意すべきポイントについて、述べたいと思います。

 今回は、「外部の異物として活用すること」についてです。私のコンサルタントとしてのこだわりが強く、少々しつこくなったかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。

 

<社長がコンサルタントを使うメリット>

3.外部の異物を入れることで、刺激を与えて波風を立て、社内を活性化できる。

 

<注意点:3>

  ・異物として社内の反発が強すぎてはいけないが、同質化しすぎてもいけない。活用には、それなりのノウハウがいる。また異物として活用するのは、あくまでも社長みずからである。部下任せではいけない。

 

―「異質」として活用されるための、コンサルタントの心がけ―

前提:異質の役割をしっかり自覚しているコンサルタントを見極める

①社長が社員に向けて、経営コンサルタントへの熱い信認を示すこと

②社長は、コンサルタントに厳しい指摘をお願いする。

(一方で良い点も言ってもらえるようにする。)

③組織の縦と横に経営コンサルタントを入れ、部門間や階層間にあって、

これまで手のついていない重要な問題の解決を図る。

④社内の中核であるリーダーたちにも、

"異質なコンサルタント"を活用するスキルを身に着けてもらうようにする。

 

番外事例:

<冗談か本気か、夢で恨みを晴らすK部長>

<ある実力派T課長の反発・・

           『あんたには、そんな言い方をしてほしくない!』>

<「経営コンサルタントって、『先生』なんだよ!?」>