これから繁栄する企業のあり方②「無償で社会貢献できる、強い『志』を持った企業が繁栄する」

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前回のブログで「これから繁栄する企業のあり方とは」と題して、7つの項目を挙げました。

そこで、これから一つ一つの項目について、解説していきましょう。

第一回は「1.無償で社会貢献できる、強い『志』を持った企業が繁栄する。」です。

 

はじめに:

    「志」はわかるが、「無償」という言葉には抵抗を感じる社長さんは多いことでしょう。無償なら事業とは言えないし、無償では、会社はやっていけない。儲けこそ、会社にとってなにより大事。

私も以前『社長、儲ける営業に変えましょう!』というタイトルの書籍を出していますが、その気持ちはよくわかります。

しかし今、(ケチな私が言っても説得力がないかもしれませんが・・)「無償」が、とても大事なキーワードになっているんです。

なぜなのか。その理由を文章にしてみました。少々堅い表現になってしまいましたが、言わんとしていることがわかっていただければ幸いです。

「無償で社会貢献できる、

          強い『志』を持った企業が繁栄する」

 

―企業は、「儲け」が目的?―

 ・これまで企業活動は、利益を得るのが目的だった。利益が上がらない活動は、マイナスであり、成長どころか存続さえできない。社会的にも非効率で存在意義がないということになる。

 ・そうした大前提のために、(ちょっとオオバアな言い方かもしれないが・・)多くの企業はお客様に対しても『儲かる』かどうかばかり考えた行動になりがちだった。

 

―企業に対して不信感をもっている人達が増えている―

 ・お客様(消費者)は、もちろん企業が儲けるために活動していることは、よくわかっているし、会社が儲からなければ、従業員としての自分たちの給与も出ないことも承知している。またそうした企業活動によって社会が発展し自分たちの生活が豊かになっていることもわかっている。

・しかし一方で、人々はあまりに生活のすべてにわたって、企業が儲けるために提供する商品サービスに取り囲まれてしまった。多くの人達が企業の利益のために自分が操作され、自分をどこかに喪失してしまっていることに気づきはじめている。

自分を取り囲むすべてのものが、金儲けのために作られたものであり、知らぬ間に自分は企業の金儲けのために操作され、動かされている。その事実に割り切って自己の欲望のまま喜びを見出している人や、せこく企業を利用しようとする人も確かにいる。

しかし己を大事にしたいと願う繊細な人達は、シラケうんざりしているか、息がつまり疑心暗鬼に陥っている。企業への不信感とともに自己疎外の感覚。と言ってその世界から逃れることも出来ない・・。

(ここでもちょっとオオバアな言い方をしてしまったが・・、)そんな人達がごく稀ではなく、徐々に多数派を占め始めているよう思えてならない。

 

言うならば、ここまで繁栄を導いてきた資本主義社会が成熟化とともに大きな曲がり角に立っており、企業と社会(お客様)との関係も大きく変質して新たな段階に入りつつあるということだ。

 

―「無償」こそ、企業と社会(お客様)との関係を抜本的に変える―

 ・今企業は、そうした社会(お客様)との関係を抜本的に見直す必要に迫られている。そのためには、企業としての『志』をハッキリ目に見えるまで示すこと。社会(お客様)を「儲け」の対象から、『志』の対象とする。つまりケレンミなく利益をいったん捨てるまでの行為が必要ということだ。

無償とは、己の我を捨て欲得を捨てて、『世のため人のため』尽くす姿を見せるということ。そこに現世を超えた神性が宿ることになる。だから人々は、初めて信頼し安心して心を開くことができる・・。

 

・例えば、グーグる検索。もし有料での検索を前提としていたら、今頃似たような多くの検索企業と同様、消滅していたことだろう。無料で検索できることの安心さと心地よさ。そのベースには、単に損得の感覚ではなく、無料によって生まれたグーグルに対する共感や信頼感があるからではないのか。

今となれば検索は無料が当然になっているけれども、グーグルが出て来る前は、検索は有料がむしろ普通だった。グーグルが現れ、検索が無料になった。

データを無料で活用できることの革新性をグーグルはわかっていた。誰でもが自由に世界の隅々を探索し、知り尽くすことが出来、自由に結びつくことが出来る。その素晴らしさは、『無償』であってこそ実現する。

そこに儲けを超えた強い「志」を感じる。多くの人達は、そのグーグルの「志」を「無料」という形を通して実感している・・ということだろう。

 

 ・グーグルは、一つの例だ。私の大学時代の友人(故人)が立ち上げた『青空文庫』という、著作権が切れた書籍を無償でネットで読めるサイトがある。500人を超えるサポートする人たちが,一定のフォーマットに従って、ボランティアでネット用に書籍の文章を打ち込んでくれているのだ。その結果、現在ではパソコンの他、多くのSNSやタブレット端末で、無料で多くの文学作品が読めるようになっている。

   このサイトも「無料」ということが、多くの人達から支持されて大きな展開がされた例だろう。『青空文庫』自体はビジネスではないが、多くの企業が「無料」によって広くその恩恵を受けている。公共善の活動が、結果としてビジネスに大きな恩恵を与えている例だろう。

 

 ・また営業を中心にした教育研修と人材紹介を行っている某社は(私がいたコンサルティング会社の先輩後輩が立ち上げた会社だが)、「営業カレッジ」という事業を立ちあげ、就職浪人者やフリーターを中心に無料で2週間にわたる営業実践教育を行い、その上で企業に参加者を営業マンとして紹介している。無料と言っても実際に『飛び込み営業』をさせるなど、その研修内容は充実しており、企業からの評判も高い。

   テレビや雑誌で『ニート対策』として大々的に紹介されたこともあり、事業の柱として大きく成長しつつある。

   この事業も、研修費用を「無料」にしたことで、参加者が自由に受けられるようにしたこと。さらに「無償」の行為として社会的なニュースとして大きく取り上げてもらえたことが、何よりの成功要因だろう。

 

・また実際数年前「フリー」というタイトルの米国のビジネス書がベストセラーになった。無

料を武器にして事業を成功させている最新事例を基に「無料」の意義を述べた書籍である。

そこでは「無償の行為」という視点は無く、むしろ「お金を生み出すための新戦略」とい

ううたい文句だったが、情報が無料化する現実を踏まえて、21世紀における重要なビジネスモデルとして「無料」があることを説得力を持って伝えていた。

  私は、アメリカのビジネスシーンでの「無料」化の意味以上に、日本的な『無償』の行為としての「無料」の意義価値がより大きいと思っているが、新たなビジネスシーンにおいて、「無料」という考え方がより重要になっていることは間違いないだろう。

 

―『無償』の行為で、事業の『志』を鮮明にする―

 ・以上の現実を踏まえるなら、あなたの企業も、今一度「どんな社会的な貢献をしたくて事業をしているのか」を問い直すべきだろう。そしてその「志」をどうしたらお客様に伝えられるのか、あらためて考えてみることだ。その際、「儲ける」ことを忘れるだけでなく、「無償」を前提にした新たな発想で、何が出来るか検討してみることだ。

                                  

                                      以上

伸:

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このページは、CBC総研が2014年10月20日 12:01に書いたブログ記事です。

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