アベノ黒田ミックスで、ようやく日本の経済状況もデフレ一辺倒から脱しつつあります。デフレの一番の問題は、これまでの資産を守っていることが一番いいとなって、みんなの意識が過去思考、安全志向の、後ろ向きな姿勢になりやすいこと。新しいことにはなかなかチャレンジできずに、縮まってしまって価格競争に陥り、じりじり落ちていた、という企業も多かったのでないかと思います。
そんな状況から脱しつつあるのは確かでしょう。しかし、そこからどうすべきか、わからない、というのも、多くの企業の実態ではないでしょうか。
「これまでの○○は、上から一方的に言われて、ハイ、と言うしかなかった。
(責任もお前たちだと言われた・・)
そう言う時代が長く続いて、それが・・・・大きく変わった。それは良かったが『君らに任せた。自分から考えて・・』と言われても、自分からこうしたい、どうしたいということに慣れていない。それでどうやればいいのかわからないし、すぐ出来ないでいるというのが、自分も含めて課長連中みんなの現状・・。
言われていることはよくわかるし、やらないと、とはもちろん思っていても、日々の仕事・・もあって、なかなか(目指すところには、すぐには)進めていけていない・・。」
私のお手伝いしている企業の、ある課長が最近言った言葉です。あまりに正直な言い方でしたので、この内容のまま経営トップや統括責任のみなさんにも伝えました。
この言葉をちょっと変えることで、多くの企業様の現状にも当てはまるものと思います。
「これまでは、デフレで、新しいことをやるより、既存の商売を守ることが第一としてやってきた。・・それが変って、インフレンになるから、それに合ったビジネスをやれ、と言われても、・・慣れていない。それでどうやればいいのかわからないし、すぐ出来ないでいるというのが、みんなの現状・・。」
発想と行動の転換というのは、なかなか難しいものです。そこで、私なりに最近『企業のあ
り方』として考えたことを皆さんに伝えたいと思います。大檀上な言い方ですが、タイトルは「これから繁栄する企業のあり方」です。