マトリックス営業戦略の基本解説②-1「はじめに」

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  変化多様化する市場に即応する、

          全く新しい戦略理論モデル

     「マトリックス営業戦略」

 

  その基本となる考え方を簡単に説明したいと思います

  

 (参照:「マトリックス営業戦略の基本解説①「全体説明」

                 を先に読んでおいて下さい。)



1.背景としての考え方

 

『変わること、変わらないこと』、―

 

この実践モデルの前提には、

 『この世界(世の中{人と社会}、市場、顧客商品・・)がダイナミックに変化・多様化している』とがあります。 

 

時代の大きな変化の中で、ますます世界は変化多様化してきています。この変化多様化を捉えずして、人は『よりよく生きる』ことは出来ませんし、ビジネスとして『成功する』すなわち・・『永続的に成長発展して、豊かな社会を築いていく』ことは出来ないでしょう。

 

一方世界がダイナミックに変化・多様化するからこそ、『変わらないこと(本質)、変わること(運動法則)』を極めていくことが、なにより大事になっています。このモデルは、『変わらないこと、変わること』を事業営業の現場にあてはめて、具体的に方法論化したものです。

 

【変わらないこと】

変化・多様化をとらえるためには、まずもって『変わらないこと(本質)』を位置づけることが、なにより大事です。「変わらないこと」が定められるからこそ、「変わること(変化する現象)」もはっきりとらえることが出来るようになります。

 

(大海原での航海も、変わらぬ星が輝いてくれるからこそ、自分の位置を定められ、目的地に向かって誤らず進んでいくことができます。)

 

この世界の『変わらないこと(本質)』として、『自分』『相手』『新た

な創造世界(価値)の3つのキーワードからなる基本ストーリーを考えまし

た。

 

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すなわち、

「この世には、自分がいて、相手がいて、その自分と相手の深い交流がなされることによって、新しい創造世界(価値)が生まれてくる。」

という『人間の営みの本質』をあらわすストーリーです。このことは、いついかなる場面でもあてはまるものと思います。

 

ビジネスの世界で考えれば、

『自分』は、     「自社、自社提案商品・サービス」

『相手』は、     「お客様、社会」

『新たな創造世界』は、 「事業価値・・お客様満足の実現」

と読み替えられます。

 

 自社及び自社の商品サービスを、お客様及び広く社会に提供することで、

 お客様満足の実現と言う、新しい事業価値を創造する。

 その事で新しい社会の創造に貢献し、企業、個人、社会全体が豊かになっていく。

 

 私とあなたが違う人間だからこそ、交換(交流)を通して価値が生まれるのです。その価値の追求(による競争)が創造を生み出し、社会をより豊かに発展させていくことになる。

 このことが、私たち資本主義社会の基本原則でしょう。

 

(そこで自分→正、相手→反、新しい創造世界(価値)→合・・と読み替えれば、『弁証法』の"変わらない"普遍的な運動法則が現れます。

 運動法則ですから、それ自身に実は創造と言う『変化』の要素が含まれているよう思います。資本主義社会は、基本的に西欧的な世界観である『変化』『発展』とそれを促す『競争』と言う価値観を基本においているということでしょう。

一方、そこに自然の移ろいの繰り返しと共に、自分と相手さらには外部世界との深い交流を"変わらない"世界として思い描くこともできます。その広く大きく抱擁される普遍的な世界観は、日本的な感性による?かもしれません。

済みません。このへんのこんがらがった?話をはじめると、さらに横にそれそうなので、今日はこのくらいでやめておきましょう。)

 

【変わること】

一方、『変わること(運動法則)』は、その基本ストーリーから生まれる新たな世界が、変化・多様化していく様を、法則として捉えることを言っています。その変化・多様化は、抽象的なことではなく、『空間』と『時間』に囲まれたこの現実の世界の中で起こっています。

言い換えれば、『変わらないこと』を空間的、時間的にとらえなおすことで、はじめて変化・多様化は見えてくるということです。

 

自分(商品)が変わり、相手(お客様)が変わり、求められる創造価値(お客様満足)が変わるそれを空間的に見るなら「多様化」となり、時間軸的に見るなら「変化」ということになるでしょう。

 

では、今ビジネス世界で変化多様化を促すものは何か。それは市場の情報化成熟化

です。

その事によって、顧客はより経験を高め素人から玄人へ移行します。一方提供する商品サービスも個別対応のオーダーメードなものから、標準化したレディメードなものになっていく。アナログからデジタルへと言い換えてもいい。そのため市場の変化多様化がますます顕著になっているということです。

 

― 価値、空間、時間 ―

 

そこで『変わること、変わらないこと』を具体的に方法論化しモデル化するため、3つの視点を設定しました。価値、空間、時間の3つです。

 

          価値・・・・変わらないこと

        空間、時間・・変わること


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・「私たちは、自らの"変わらない"価値観を実現すべく、"変わる"空間と時間に枠取られたこの現実の世界に生きている」

 

 ですから、この3つの視点でトータルに、このビジネス世界にかかわるあり方を説明しようということです。

 

 「価値」は言葉の〔ストーリー〕としてあらわされ、

 「空間」は事業〔領域〕「時間」〔プロセス〕としてあらわされます。

  

 具体的には、次の内容になります。

   ストーリー:・事業の価値、提案の価値を熱く語るセールストークのストーリーを

         構造化し、社内及びお客様、さらには広く社会にその鮮明な価値

         観を普及させていく。         

  領域   :・多様化する市場を特性毎に区分けして、それぞれの領域(場面毎で

        のメリハリある戦略、作戦、活動方法を一気通貫に設計する。

  プロセス :・変化の要因から、そのプロセスを想定し、他社に先駆けた変化即応

        の戦略作戦を実現する。

 

 ちょっと、小難しい説明から入ってしまいました。「マトリックス営業戦略」は決して小難しい理論ではなく、あくまで皆さんが実際の事業や営業の場面で実践的に使える生な具体的なモデルです。

但し、そのバックボーンには奥の深いものを感じています。そのため、ここでは、その深い話もちょっと説明したいと思いました。少々我慢して、読んでいただきありがとうございます。)

 

このあとの説明は、マトリックス営業戦略の基本解説②-2以降でしましょう。

 

参照:

「 マトリックス営業戦略の基本解説②-2

◎「変わらないこと」:の説明[ 価値]

      ~山川式「三段論法トークストーリー」~ 」

          http://cbc-souken.co.jp/cbc/2011/12/post-8.html



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このページは、CBC総研が2011年12月30日 13:46に書いたブログ記事です。

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